作業マニュアル｜2012年06月06日
１．フィルター清掃の重要性
空調機の内部は湿気が溜まりやすくカビ等が発生しやすい状況です。
内部が汚れてしまうと分解洗浄が必要になりますが、少しでも清潔に保つ為には定期的なフィルター清掃が重要になります。
@ フィルターが汚れていると冷暖房の効率が悪くなり光熱費がかさんでしまいます。
A フィルターが汚れていると空調機からホコリやカビ・花粉等が吹き出てくる事があります。
B 熱交換効率が改善されるとCO2削減の効果があります。
２．対象設備
@ 空冷エアコン室内機
（PAC 室外機にある圧縮機を電気で駆動させ冷暖房を行う一般的な空調機）
A ガスヒートポンプエアコン室内機
（GHP 室外機にある圧縮機をガスエンジンで駆動させヒートポンプ方式で冷暖房を行う空調機）
B ファンコイルユニット
（FCU 水熱源を用いて熱交換器を通して冷暖房を行う比較的小型な空調機）
C エアハンドリングユニット
（AHU 水熱源・蒸気等を用いて熱交換器を通してダクトで各部屋に冷風又は温風を送風する大型で一体式の空調機）
D 全熱交換機
（HEX 空調換気によって失われる空調エネルギー熱を交換回収する省エネルギー型の換気扇）
E 給気ファン
（厨房用給気ファン）
３．清掃作業
@ 作業日・作業時間の打合せを十分に行い支障の少ない時に作業を行う事。
A 作業はできるだけホコリが出ないように注意して行う事。
B ホコリ等が落ちる可能性がある場合はビニールシート等で養生をする事。
C バキュームによる清掃を行う場合は吸引力を増す為に床面に寝かせて吸い取る事。
D 汚れのひどい場合は高圧水による洗浄を行う事。
E 油分が付着している場合は中性洗剤又はブラシ等を用いて洗浄を行う事。
F 洗浄後のフィルターは乾拭き又は陰干しを行い十分に水分を除去してから取り付ける事。 （カビの発生や故障の原因になる為。）G 室内機の吸込み口及び吹出し口をよく絞った雑巾で拭きあげる事。
４．注意事項
@ フィルターの種類によっては水洗いができないフィルターがあるので不明なフィルターは 取扱説明書を確認する事。
A フィルターの取付け方向・裏表に注意ししっかりと取付ける事。
B フィルター取外し時・洗浄時はフィルターを丁寧に扱い破損させないようにする事。
C フィルターを外す際に開けたパネル類はフィルター清掃終了後、確実に取り付けロックされている事を確認する事。
