2012年06月06日
1.給排水設備点検の重要性
給排水設備は日常生活にかかわる重要な設備ですが普段の生活では気にかけない部分にありいつの間にか老朽化が進んでいます。 トラブルが発生すると水が使えなくなる等の日常生活に大きな支障をきたし修繕に多額の費用と時間がかかります。
定期的に点検を行い小さな異常を発見した時点で細目に修繕を行う事で大きなトラブルを未然に防ぎ機器の寿命を延ばす事ができます。
2.対象設備
@ 給水用ポンプ
ビル・マンション等の建築物では公共水道管からの水圧では給水が各所に行き届かない為
建物に設置されている給水用ポンプで加圧して各所に給水しています。
A 排水用ポンプ
地下で使用した水の排水や地下に溜まる水を排水する為に排水ポンプで汲み上げて公共下水管に排水しています。
B 貯水槽(受水槽・高架水槽)
公共水道より給水された上水を建物で大量に使用しても給水が足りるように貯めてあります。
3.給水用ポンプ点検
@ 外観の状況
固定金具・防振装置等の変形・劣化の有無、ドレン管のつまり・破損の有無
A ポンプ
グランドパッキン・メカニカルシールの水漏れ、メカニカルシールの異音の有無、吐出圧力の確認
B 電動機(モーター)
コイルの発熱の有無、ベアリングの異音の有無、回転方向の確認、絶縁抵抗値の測定、電流値の測定
C 制御機器
電磁接触器接点の劣化の有無、スイッチ・表示灯類の良否
D 圧力タンク
腐食・水漏れの有無、内圧の確認
E 配管
腐食・水漏れの有無、保温材の損傷、固定金具の劣化の有無、フート弁・逆止弁の落水
※ 増圧ポンプは逆流防止装置の点検も行う事。
4.排水用ポンプ点検
@ 外観の状況
本体の腐食の有無、固定金具の劣化の有無
A ポンプ
異音の有無、吐出圧力の確認
B 電動機(モーター)
コイルの発熱の有無、ベアリングの異音の有無、回転方向の確認、絶縁抵抗値の測定、電流値の測定
C 制御機器
電磁接触器接点の劣化の有無、スイッチ・表示灯類の良否、フロートスイッチ・電極棒の制御確認
D 配管
腐食・水漏れの有無、固定金具の劣化の有無、逆止弁の落水
5.貯水槽点検
@ 外観の状況
固定金具・防振装置等の変形・劣化の有無、6面の劣化・水漏れの有無、周囲(上部)からの 汚染の有無、マンホールの施錠確認A 給水装置
主弁・副弁の作動状況、保温材の損傷
B 内部状況
異物の有無、水位の確認、通気管・オーバーフロー管の防虫網の劣化、マンホールパッキンの劣化
C 水質検査
残留塩素の測定、色・臭い・濁り等の異常の有無
6.報告書の作成
給水用ポンプ点検・排水用ポンプ点検・貯水槽点検の毎に点検結果を記入した報告書を作成する。